総社市の姉妹都市『長野県茅野市』について

■概要

総社市HPにも記載のある通り、総社市は『長野県茅野市』と姉妹都市関係にある。

https://www.city.soja.okayama.jp/jinken-machi/shisei/shimaitoshi.html


今回は、姉妹都市とは一体何なのか、長野県茅野市とはどういう土地なのか、長野県茅野市とはどのような関係性にあるのかについて調べてみた。



■そもそも『姉妹都市』とは

姉妹都市のWikipediaには「文化交流や親善を目的とした地方政府同士の関係」との記載がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%89%E5%A6%B9%E9%83%BD%E5%B8%82


姉妹都市である統計上・整理上の基準」としては、一般財団法人自治体国際化協会によると、以下3要件を全て満たす必要があるとされている。

  • 両首長による提携書があること
  • 交流分野が特定のものに限られないこと
  • 交流するに当たって、何らかの予算措置が必要になるものと考えられることから、議会の承認を得ていること


友好都市」「親善都市」「双子都市」「パートナー都市」などと呼ばれる事があるが、表現が違うのみで実質的な違いはあまり存在しない。

(優劣による表現を避けるために、これらの表現が生まれたという説もある(例:「どちらが姉で、どちらが妹なのか」など)


提携相手の選定としては、「都市の類似性」「産業のつながり」「個人的仲介」などが理由として挙げられる。


姉妹都市間の交流内容としては、「文化交流」「教育交流」「スポーツ交流」「イベント参加」「人的交流」「地方自治体職員交流」「動物交換」などが挙げられる。


なお、岡山県内の市町村の姉妹都市一覧については、以下のサイトにまとめられている。

https://kunitori-jp.net/sister-okayama/



■長野県茅野市について

八ヶ岳、白樺湖、蓼科高原、車山など観光資源を多く抱える諏訪地方中部の観光都市。

工業も盛んで、工業生産額は長野県77市町村中8位。


1984年1月26日に、総社市との姉妹都市提携を結んでいる。

なぜ姉妹都市提携を結んでいるのかについての文献は見つからなかったが、2年に一度の割合で相互交流を続けているとの事。

(参考: https://tv.kct.jp/program/detail.php?id=18606



■表で見る『岡山県総社市』と『長野県茅野市』

文字を書き連ねても比較しづらいかと思うので、Wikipediaで分かる情報について表で示してみる。

岡山県総社市長野県茅野市
面積211.90km2266.59km2
総人口69,840人(2021年12月末日)56,116人(2022年2月1日)
└男性33,969人28,071人
└女性35,871人27,998人
└世帯29,052世帯24,125世帯
小学校数15校9校
中学校数4校4校
高校数2校2校
大学数1校1校
専門学校数0校1校
市の花レンゲりんどう
市の木モミジ白樺
市の鳥タンチョウ
緯度北緯34度40分22秒北緯35度59分43.9秒
経度東経133度44分47.4秒東経138度9分31.7秒


■議会の議事録で見る『長野県茅野市』との関係性

正直、Wikipediaやそれぞれのホームページを見るだけだと、どのような交流が行われ、どのような関係性なのかが分からなかった。


今回調査していて初めて知ったのだが、議会の議事録が公開されている。(当たり前の事だけどあまり意識していなかった)

この議事録検索サイトで「茅野市」と検索すると86件がヒットした。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/soja/pg/index.html


内容を見てみると、

茅野市の提言を受けて赤米やセロリを特産品にする話や、

茅野市を橋渡しとした神奈川県伊勢原市との災害支援協定、

茅野市が議員削減したため総社市はどうするのか、

海無し県(海無し都市)ならではの海洋プラスチック問題の教育など、

モデルケースとして茅野市を利用して、客観的な議論がなされている事が分かる。


実際に、議論の結果として特産品が生まれたり災害協定を結んでいたりしているので、姉妹都市として正しく機能していると感じた。



■最後に

姉妹都市はモデルケースとして存在していて、議論を客観的に行うために、程よい距離感で存在している事が分かった。

茅野市の発展が総社市の発展に繋がり、お互いに良い関係を築き合えているという点で、40年近く姉妹都市として提携している理由が分かった。




コメント

このブログの人気の投稿

総社市の『河川』について<河川編>

総社市の『町域』について<ま行>

<番外編>総社市に特化した5つのアプリをリリースしました。