総社市の『経済・産業』について<農業編>

■概要

総社市のWikipediaには、『経済・産業』が章立てとして存在している。


総社の工業といえば、ウィングバレイとカルピス工場が印象にある。

総社の産業といえば、高梁川流域を活かした農産物が存在する印象だが、桃やピオーネは岡山の特産品であり総社の特産品である自覚があまりなく、赤米やセロリの印象が強い。


そこで今回は、総社市の『経済・産業』のうち、「農業」について触れてみる。



■まずは、Wikipedia

まずはWikipediaに記載されている情報を見てみる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8F%E7%A4%BE%E5%B8%82#%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%83%BB%E7%94%A3%E6%A5%AD

  • 米(アケボノ、アサヒ、ヒノヒカリ、にこまるなど) - 市街地を除く全域
  • ブドウ(マスカット、ピオーネなど) - 市街地を除く全域(特に秦、井尻野など)
  • モモ(白桃など) - 市街地を除く全域(特に山手、福谷、小寺など)
  • セロリ - 山手地区
  • アールスメロン - 山手地区
  • とうもろこし - 清音地区
  • イチゴ


正直どれも印象にない。

総社市の中でも比較的田舎である、高梁川の西側地域の出身であるが、それでもあまり印象がない。


この歳になって、「ふれあいの里(JA晴れの国岡山 山手直売所)」や「吉備の里 山手の市」に行って、土地のモノを知っておけばよかったと後悔している。



■次に、総社市HP

総社市HPにおける「農業」に関するページは、以下の通り。

https://www.city.soja.okayama.jp/noui/nogyo.html


総社市HPを見てみると『総社市農業ビジョン』という見慣れない単語を見かけたので、これを掘り下げていく。


■総社市農業ビジョン

「総社の農業を元気に!! 連携と連動、互いに力を合わせ活力のある農業づくり」という理念の下、2010年10月から10年計画で発足している、総社市の農業の指針。

https://www.city.soja.okayama.jp/norin/sangyo_machi/nogyo/nougyou_vision.html


総社市農業ビジョンは、大きく3つの部会に分割される。

更なる小項目については、以下のPDFを参照。

https://www.city.soja.okayama.jp/data/open/cnt/3/1103/1/koumoku-itirann.pdf?20160301225531

  • 生産者部会
    • 次の世代へ!躍進する農業づくり
  • 消費者部会
    • 親しみと理解のある食と農の関係づくり
  • 地域活性化部会
    • 活力ある農村づくり



□農産物マップ

2010年時点での総社市の農業マップについては、以下のPDFが参考となる。

https://www.city.soja.okayama.jp/data/open/cnt/3/1103/1/nougyou_vision2010_03.pdf?20160301225531


本資料にも記載されている通り、温暖な気候と高梁川の豊かな水を源泉とし、

「水稲栽培」を中心として、桃やブドウといった「果樹栽培」と、なすやセロリやメロンなどの「施設栽培」が産地として形成されている。



□高梁川流域ガイドブック

「高梁川流域連携事業」の一貫として、『高梁川流域 農産物ガイド』が作成されている。

「高梁川流域連携事業」については、総社市HPを参照。

https://www.city.soja.okayama.jp/norin/sangyo_machi/takahasigawaryuuiki.html


『高梁川流域 農産物ガイド』については、以下を参照。

https://www.okayama-ebooks.jp/?bookinfo=高梁川流域-農産物ガイド(総社市)


本ガイドを見ると、

「水稲栽培」と「果樹栽培(ブドウ・モモ)」は高梁川流域全般に見られる農業であり、

「セロリ」「メロン」「とうもろこし」については総社市特有のモノである事が分かった。(山手地区と清音地区を吸収合併した事による恩恵)



□そうじゃ「地・食べ」

(調査の中では、上記計画の一環か不明だったが、)

2011年より「学校給食での市内産の農産物使用率40%」を目標として『地産地消の取り組み そうじゃ「地・食べ」』を開始。

総社市HPに公開されている年間売上実績は以下の通り。年々売上を伸ばしている事が分かる。

  • 2014年:\29,786,472
  • 2015年:\34,711,171
  • 2016年:\35,464,150
  • 2017年:\33,390,941
  • 2018年:\35,986,552
  • 2019年:\36,385,418
  • 2020年:\41,409,347



□市民農園

総社市内には、総社市民が有料で利用できる農園が提供されている。

農園一覧や詳細については、以下の通り。

https://www.city.soja.okayama.jp/norin/kurashi/siminnouen.html


(市民農園いいなぁ・・・私も総社に住んでたら借りて農業したいな・・・・・)



□総社市農産物加工センター

清音地区には、総社市内の農産物の共同加工、特産物の開発研究などを行う施設が存在している。

地域交流の場としても利用されている。

https://www.city.soja.okayama.jp/norin/sangyo_machi/nousanbutukakou.html




■最後に

「総社市の特産物ってなんなんだろうな」と思っていたが、「米」「ぶどう」「もも」を中心とし、「セロリ」「メロン」「とうもろこし」「いちご」がある事を知った。

(言われてみれば確かに、いちご狩りの施設が総社市にはあるし、セロリも片岡市長がよくSNSに収穫映像を上げてるなと思い出した。)


また、2010年から計画された『総社市農業ビジョン』も順調に功績を積み重ねている事が分かった。

しかしながら、農業の担い手不足については現状としても続いている問題だと思うので、この素晴らしい農業文化を途絶えさせないためにも、まずは総社市民に知ってもらい、そこから総社市外の人にも知ってもらえるようにしていきたい。


総社市にはハローズやディオといった大型格安スーパーが存在しているので、あまり土地のものに目がいかないかもしれないが、たまには「ふれあいの里(JA晴れの国岡山 山手直売所)」や「吉備の里 山手の市」に行って、土地のものを見たり買ったりする事が、農業教育として重要だと感じた。


▼ふれあいの里(JA晴れの国岡山 山手直売所)

▼吉備の里 山手の市

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